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ユニフォーム屋が見聞きした世の中の出来事やユニフォーム屋が語るよもやま話やユニフォーム屋だからやっぱりユニフォームに関する話題を気ままに語っています。
by my-uni
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商品の名称は言葉の持つイメージと一致するか?
 ワーキングウエア(作業服)で上着に付けられている名称の中に『ジャンパー』『ブルゾン』があります。

 その違いを大まかに言うと、上着の裾にゴムが入っていて裾が絞ってあってのが『ブルゾン』で、膨らんだイメージのゆったりとしたタイプのものです。
 『ジャンパー』は裾の絞っていないストレートタイプのもので、裾に調整できるループが付いていることもあります。
 また、最近の傾向として、上着の裾にゴムが入っていないタイプのものを一部に『ジャケット』と呼ぶケースが出てきています。

 『ジャケット』というとテーラーカラーの上着を連想しがちですが、元々は英語の”jacket”(上着)のことで、ブレザーやタキシードやアノラックもジャケットに入り、ジャンパーやブルゾンもその仲間だそうです。
 また、カジュアルウエアで『コート』『ジャケット』の違いを言われるケースがありますが、着丈の長さによって区別されているようです。

 『コート “coat” 』の元々の語源としては、ゲルマン系フランク語の『コッタ ”kotta”(上っ張り)』からきているそうで、『コート』は主に上着の上に重ね着するオーバーコートやレインコートを含めた外套(がいとう)を指すそうです。
 歴史的に見ると中世から近世にかけて、男子の上着は丈の長いものが一般的で、それを『コート』と呼ぶようになったそうです。
 ただ、今日では“モーニングコート”や“イートンコート”のように上着であっても“コート”の名前がついているのもあり、広い意味で『コート』も『ジャケット(上着)』の中に入るのだそうです。

 弊社で製造している白衣にも『コート』『ジャケット』の名称の付いているものがあります。
 例えば、『コート』でいうと“コックコート”や“シェフコート”あり、『ジャケット』でいうと“ダブルジャケット”や“スタンドカラージャケット”また、変わったところでは“ハンテンジャケット”と言う名称の白衣もあります。
商品の名称は言葉の持つイメージと一致するか?_e0053563_11505546.jpg

 弊社の場合は、『コート』と『ジャケット』の着丈の違いはほとんどなく、『ジャケット』の方がどちらかというとシルエットを絞ってあるのが特徴となっています。

 他のメーカーさんの商品の中には“コックシャツ”や“調理シャツ”という名称の商品があり、シャツのようにラインがストレートなタイプで薄地の生地を使った、ゆったりと着る白衣もありますが、いずれも『上着』であることには変わりがなく、商品の特徴を言葉の持つイメージで表現しているようです。

 ちなみに、作業服は、第二次大戦前後までは『ナッパ服』と呼ばれていて、工場で着る作業服の俗語として使われていたそうです。
その『ナッパ服』の語源は、主として紺色の上下服であったことから、「色が菜っ葉(青)の色に似ているから」とか「年中着ていて洗濯を繰り返すために、しおれた菜っ葉のようである」とか「生地の表面に毛羽が残っている粗製のものが多かったことから、英語の「ナップ(nap)=毛羽」がなまったもの」という説もあるそうですが、いずれも商品の名称は商品の特性やその背景にあるイメージがつき物ということでしょうか?
by my-uni | 2007-12-06 12:05 | ユニフォームのこと
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