ユニフォーム屋が見聞きした世の中の出来事やユニフォーム屋が語るよもやま話やユニフォーム屋だからやっぱりユニフォームに関する話題を気ままに語っています。
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“着心地”と“キツさ”
 北京五輪での競泳日本代表の水着をめぐり、英スピード社製のレーザーレーサー(LZR RACER)が話題になっている。

 スピード社製の水着を販売するゴールドウインのスピード製品サイトによると、

 『レーザーレーサー(LZR RACER)速さの秘訣は「軽さ」「キツさ」としている。

 レーザーレーサー(LZR RACER)は、『超音波で溶着された継目がフラットな完全無縫製のスイムスーツで、超軽量素材の「レーザーパルス」は従来の素材に比べ30%軽量され、15%の着圧を増した』とされている。
 そして、着用するのに30分かかるとされるレーザーレーサー(LZR RACER)の「キツさ」の裏には、『スイマーのボディーをコンパクトにすることで受動抵抗を大きく軽減し、抵抗が大きい部分を抑えることで、効果的なストリームラインを形成して、強い着圧で、筋肉の無駄な振動を抑制する』とされている。

 「キツさ」を売りにする商品は珍しいように思うが、日本のメーカーは当初、「着心地」を重視しすぎるあまりに「キツさ」の利点が見失われた感があるように思う。


 “衣服”の観点から見ると、元々衣服には適度なゆるみがあったり、伸縮性のあるストレッチがあったりするものだが、それは「ゆとり」と「ストレッチ」にはお互いが補い合う関係にあり、一方が大きくなるともう一方は小さくてすむという関係を持っている。
 例えば、ゆとりのあるルーズなデザインの服なら必ずしもストレッチ性を必要としないが、タイトなデザインの服ならストレッチが必要になってくる。
 一言でストレッチといってもその形状はさまざまで、水着やレオタードやストッキングのように皮膚の伸び率よりも大きなストレッチ率を持っているもの(素材を伸ばして着るもの)や、体にジャストフィットの服では皮膚の伸び率と同じストレッチ率を持っているものもあり、また、比較的ゆったりと着る服では皮膚の伸び率よりも小さなストレッチ率のものもある。
 また、ストレッチの方向にも違いがあり、タテやヨコの一方向に伸びるものを“1way”といい、タテ・ヨコの両方向に伸びるものを“2way”といい、伸縮性の高い水着やレオタードやストッキングなどは“2way”の素材がほとんどとなる。

 衣服を着用したときに、身体に対して垂直方向に発生する圧力のことを『衣服圧』というが、ベルトを締めたときに窮屈に感じるか、心地良く感じるかというもの『衣服圧』によるものである。
『衣服圧』は、単位面積あたりの重力“gf/c㎡”で表されてきたが、今では国際単位系の“kPa(1kPa=10.2 gf/c㎡)で表示されている。

 日本には古来から着物の文化があるが、帯による衣服圧の研究が古くからされてきていて、正装帯では衣服圧は64.5 gf/c㎡あり、正装帯による圧迫が身体に及ぼす影響として明らかとなって衣服圧の許容限界は40 gf/c㎡とされたそうだ。
 その後、1970年代に入り腹部を圧迫したときの内臓器官の変形が測定されるようになり、少しの圧迫でも内臓の変異変形が生じることが明らかとなり、体の幹部の衣服圧の許容限界は20 gf/c㎡という提案がされたそうだ。

 話は前後するが、レーザーレーサー(LZR RACER)では、「15%の着圧を増した」とされているので、従来の水着からするとその衣服圧はかなりもののだということが想像できるが、レーザーレーサー(LZR RACER)を着る選手たちの内臓器官はどんな状態になっているのか心配になってしまう・・・・・
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by my-uni | 2008-06-10 20:59 | ひとり言