ユニフォーム屋が見聞きした世の中の出来事やユニフォーム屋が語るよもやま話やユニフォーム屋だからやっぱりユニフォームに関する話題を気ままに語っています。
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幸福度は「自立」と「援助」から生まれる?
2010年3月1日の新聞記事に『政府が国民の幸福度を調査』という見出しが載っていました。
国内総生産(GDP)など従来の経済指標だけでなく、国民の「幸福度」を表す新たな指標を作り、その向上に向けた取り組みを成長戦略の柱の一つに位置づけたいとのことです。
過去の調査によれば、日本の「幸福度」はあまり高いとは言えず、2008年に米国の研究機関が行った世界約100カ国・地域の「幸福度調査」では43位だったそうです。

幸福度を示す一つの指標として、ブータンには「GNH(Gross National Happiness)」といって「国民総幸福度」を示す指標があるそうです。

そのGNHを説明するのにこんな言葉があります。
「GNHの立脚点は、人間は物質的な富だけでは幸福になれず、充足感も抱けない、そして経済的発展および近代化は人々の生活の質および伝統的価値を犠牲にするものであってはならないという信念です。」これはブータンのドルジェ・ワンモ・ワンチュック王妃が著書「幸福大国ブータン」で述べられている言葉です。
ブータンはインドと中国の二大大国に挟まれて位置する小さな国で、全人口の5人に4人が農業で生計を立てていて、国王が治世する国です。
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発展途上国の中には経済的な成長を優先するあまりに、自然や資源を失い文化を大切にしなかった例が多く見られますが、ブータンはそのことを良く知っていて、
「自然環境と文化を守り、急ぎすぎない開発」
「子供たちへの環境保護教育」
「民族衣装の着用、国語であるゾンカ語の習得・使用、伝統的礼儀作法の順守」

などの国の方針を打ち出して自然環境の保護と独自の文化を維持することを国の施策として掲げています。
このようにブータンでは国家を挙げて幸福であるための環境を整備しています。
そこには「国の幸福」と「個人の幸福」とがバランスよく考えられていて、国の発展によって国民を犠牲にしない精神が貫かれているといいます。

『人が幸福であるためには、まずは自らが願うことが大切で、幸福は人から与えられるものではない。』そのために、幸福に向けて自ら立ち上がろうとする人に対して、環境を整備するという方法で社会が“援助”していくという考え方がこれからの『社会福祉』を考える上でのキーワードとなるといわれています。

『福祉』の思想として世界的に定着している言葉に、『ノーマライゼーション』がありますが、この言葉はデンマークで生まれたそうです。
『ノーマライゼーション』の生みの親となったのは、バンク・ミケルセンという人物で、社会省の知的障害福祉課の仕事をしていた時の1951年に知的障害児親の会が結成されその時に親たちが掲げたスローガンに共鳴して、そのスローガンが法律として実現するように取り組む中で親たちの願いを象徴する言葉として『ノーマライゼーション』が生まれたそうです。
そして、1958年に「知的障害者であってもその人は一人の人格を持っているのであり、ノーマルな人と同じように生活する権利を持つ」という理念が盛り込まれた報告書がまとめられ、それが1959年に「知的障害者福祉法」として成立したそうです。
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デンマークは世界の「幸福度」ランキングで第1位に輝く実績を持ち、『福祉国家』といわれている国です。
そのデンマークが『福祉国家』として発展した背景には、デンマーク国民の自由と平等を勝ち取るための長い努力があったといわれています。
それは、1733年の「土地緊縛制度」により農民が勝手に領土の移動を束縛する制度の撤回を求めて運動が展開され1788年に撤回されたこと。そして1848年には自由主義憲法制定を要求して民衆が王宮に進行し王政が無血のうちに終焉を迎えるという政治革命が起きたこと。そして、1860年代に都市化や工業化の波によって労働者による賃金や生活の改善要求が高まりを見せ、労働者階級の政治勢力が強まって、1901年に左翼内閣が成立したというように、長い年月にわたり国民による不平等や差別撤廃を求める運動によって国民の生活を豊に保証する福祉国家の基礎を築いたといわれています。
その思想がデンマークの社会に浸透し、自由・平等・博愛の考え方の元に一人一人の生き方や価値を尊重する精神が福祉の基礎となったといわれています。
そうした精神によりデンマークでは国の責任において全ての国民の生活を保障する観点から、医療費・福祉・教育・年金のための拠出が無料だそうです。
また、高齢者福祉の根幹を成す考え方に3つの原則があります。
①継続性の原則(高齢者がこれまでどおりの生活を続けるというもので、在宅のままで自分らしい生活を続けられるよう援助していくというもの)
②自己決定の原則(自分の生活は自分で決めるということで、高齢者が判断し決めたことはできるだけ尊重していこうというもの)
③自己資源の開発の原則(新たな能力開発によって可能性を広げ、また今まで獲得した技術・技能・趣味などを活用して生き甲斐や誇りをもって暮らすことができるように援助していくというもの)
こうした考え方は高齢者をかけがえのない個人として尊重して、その人の主体性と自由を最大限に保障して、一人一人の能力を高めて老後の生活をその人にとって意義あるものにしていこうというものです。

ここでも『人が幸福であるためには、まずは自らが願うことが大切で、幸福は人から与えられるものではない。』と言う考え方が根底にあり、その自らの意思を達成するための“援助”を国が行っていくというものです。

日本もブータンやデンマークのように「自立」「援助」の精神を『幸福度』に反映していく必要がありそうですね?

ところで、ここでのキーワードに上げられている“援助”という言葉を聞くと、「~してあげる」という押し付けがましい響きがあるように感じますが、英語にすると“help”とか“support”という言葉になり「支える」という要素が強く出るようにも感じます。
また、そこに日本的な『和』の心の要素を取り入た考え方をすると“hospitality(ホスピタリティ)”という言葉がシックリ来るような気がします。
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“ホスピタリティ(Hospitality)”の語源はラテン語の“ホスペス(Hospes)”にあるそうです。
“ホスペス(Hospes)”は“ポティス(Potis)=迎える人”と“ホスティス(Hostis)=迎えられる人”の合成語で、“ポティス(Potis)”は「能力がある」「力がある」「可能性がある」という意味があり、主人(Host)の立場を表しているのだそうです。
また、“ホスティス(Hostis)”は「見知らぬ人」「不案内の人」「異邦人」といった意味があり、客人(Guest)の立場を表しているのだそうです。
主人(Host)と客人(Guest)の両方の立場を併せ持つということは、立場や役割を変えることができるということで、それは即ち「お互いを思い合う」ということを意味することになるそうです。

そうした“ホスピタリティ(Hospitality)”溢れる環境でお仕事をするスタイルとして『介護・福祉施設』『病院・医療施設』でのお仕事のシーンをイメージした仕事スタイルをご案内していますのでよろしければこちらもご覧ください!

『介護・福祉施設』での仕事スタイルはこちらから
『病院・医療施設』での仕事スタイルはこちらから
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by my-uni | 2010-03-13 14:44 | ひとり言