ユニフォーム屋が見聞きした世の中の出来事やユニフォーム屋が語るよもやま話やユニフォーム屋だからやっぱりユニフォームに関する話題を気ままに語っています。
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保温効果のはなし
人の体温は通常37℃前後に保たれるように調整されているといいます。
人の体は体温を一定に保つために身体から放熱していて、この熱で温められた空気が周りの空気よりも軽いので、人体の周りに上昇気流が発生するそうです。

その人体周りの空気の層は、(重ね着をしていると被服と被服の間にも空気の層が発生するそうです。)それが断熱性の高い静止空気層となって保温性を高めるそうです。
空気には粘性があり、身体と被服の間にゆとりが小さいときには空気が流動せずに静止しているそうで、ゆとりが大きすぎると空気の粘性に打ち勝って被服内に空気の対流が起こり、保温性が低下するそうです。
ちなみに、その空気に対流が起こるゆとりの空間は、被服の間隙が約10mmといわれているそうです。

また、風がない状態では被服素材の通気性は問題にならずに保温性に影響を与えませんが、風が吹く環境では風速が増すほど保温性が低下するそうです。
特に目の粗いセーターは風のない日には静止空気層をたくさん取り込んで保温効果が高まりますが、通気性のよい分、風が吹くと空気が通り保温性が低下するようになるのだそうです。
風の強い日には、空気の浸透を防ぐウインドブレーカーなどの上着を着用するのが効果的で、ウインドブレーカーの下にセーターなどの空気の層を保ちやすい被服を着用すると更に保温効果を高められると言われるのもうなずける話です。

被服着用時に体と被服の間に生じる間隙の温熱条件のことを『衣服内気候』といい、人間にとって快適な衣服内の条件は、温度32±1℃、相対湿度50±10%、気流25±15cm以下とされているそうです。
その人が快適とされる31~33℃の温度に肌の表面温度を一定に保つようにコントロールする機能を持った素材に『アウトラスト』があります。
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『アウトラスト』は素材に組み込まれたマイクロサーマル・カプセルが暑くなると余分な熱を吸収し、カプセル内に溜めて、寒くなるとカプセルから熱を放出して快適温度に近づけるようにできている優れもので、米国NASAが宇宙空間で使用するグローブのために開発された技術だそうです。
宇宙空間では、太陽が当たる宇宙服の外側では+100℃の高温で、太陽が当たらないところでは-150℃の低温になるといいますから、その性能は折り紙つきといったところでしょうか?

この『アウトラスト』を使用したユニフォームが昨年から登場して話題になっていますが、『アウトラスト』以外にも以前から保温機能を持った素材はいくつか出ていて、大きく分類すると3種類に分かれます。

①赤外線放射素材

②蓄熱保湿素材

③吸湿発熱素材


「遠赤外線放射素材」は、加熱されると遠赤外線を放出するセラミックスを繊維の中に練り込むタイプで、人の体温で加熱されることにより遠赤外線が放射され暖かくなります。
「蓄熱保湿素材」は、太陽光の特定波長を吸収して熱エネルギーに変換する炭化ジルコニウムなどを練り込むタイプで、太陽光にあたって10分後にはその表面温度が3~4度程度高くなるそうです。
「吸湿発熱素材」は、物質が水分を吸着すると水和熱を発生する性質を利用したもので、元々は天然素材の綿や羊毛など吸湿性が高い繊維は汗や水分を吸収すると水和熱が多く発生する性質を持っていましたが、それを合成繊維に応用して大ヒットしたのがユニクロの「ヒートテック」です。
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いずれの保温効果の高い素材もユニフォーム素材として活用されていますので、機能素材を使用した服や、断熱性の高い静止空気層を一杯含んだ服を着用して、この冬の寒い時期を乗り越える「ウオームビズ対策」としての強い味方にしてみてはいかがでしょうか?
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by my-uni | 2011-09-17 11:50 | ユニフォームのこと